高松高裁前に四国各地から原告(控訴人)・支援者が結集! 4月21日(火)第1回口頭弁論 開かれる

高松高裁で「とめよう伊方原発」と正門前に進みます。
下は 当日のNHK画像です。

 四国4県などから続々と原告(控訴人)・支援者が高裁へ

 14時半からの裁判に、高松高裁の前の歩道には12時過ぎから香川在住の原告・支援者の皆さんを中心に人々が集まり始め、12時30分には松山から貸切バスも到着。高知や徳島からも続々と人々が集まり始めました。四国4県に広島からの原告も加えて100人近くが高裁前に駆け付けました。マスコミもNHKをはじめ10社近くがカメラを構えて高裁門前への送り出しに向けて待機をしていました。
     (注:正式な名称は控訴人となりますが、分かりやすいように原告と表現します)

 裁判所による一般傍聴券配布(50数席)に長蛇の列

 13時10分から30分までの裁判所による一般傍聴券50席ほどの抽選に対して65人近くの応募がありました。当選発表あとの傍聴券受取に思いのほか時間がかかり、受取の順番を待つ人だかりがなかなか裁判所正門の外に戻ってこず、、、
 マスコミの方々には13:40出発で高裁門前への送り出しを行うと公表していたため、一般傍聴券交付を待機中の50数人を待たずの出発となりました。

「理性と良識が原発を止める」のアーチ下で ひたすら仲間を待って出番に備える  

 当日の小倉さんによるツイキャス録画 https://twitcasting.tv/togura04/movie/834203759  入廷行進(17分あたりから) 

 第1号法廷の傍聴席は控訴人・支援者で満席に!

 控訴審は高松高裁の第1号法廷で行われました。普段は刑事裁判用に使われる高松高裁の中で一番大きな法廷です。

 その法廷内の、当事者および代理人32人席には最前列に弁護士ら、その後ろには原告381人を代表して裁判に臨む人たちがぎゅうぎゅう詰め状態で座りました。右側には四国電力関係者。

 広い傍聴席は裁判所の計らいで、原告側と四電側に対して12席ずつの優先傍聴席が用意されました。一般傍聴席も原告・支援者で満席となりました。
(法廷内での撮影はマスコミにしか許されておらず、以下はNHKで放映された映像です。)

 控訴審は、藤田昌宏裁判長のもと、まず、中野宏典弁護士による「控訴理由書第1部の口頭説明」、次に、須藤昭男原告団共同代表による「控訴人意見陳述」、そして最後に、薦田伸夫弁護団長による「控訴理由書の要旨の口頭陳述」の順で行われました。

 中野宏典弁護士、「控訴理由書 第1部の口頭説明」
       争点1 司法判断枠組みについて

 中野弁護士はウェブによる口頭説明を行い、「原判決のような判断枠組みで、本当に、次の『福島第一原発事故』を防げるのか、虚心坦懐に考えなければならない」、「『疑わしきは安全のために』という方針を採用しないということは、『疑わしきは自由のために』という方針を採用すること(二律背反)。つまり、稼働のためなら、危険を見逃してもよいと判断すること」だと、訴えました。なお、中野弁護士は高松高裁での口頭弁論に臨むべく羽田空港に赴いたところ航空管制システムの不具合により予定便が欠航となり、急きょウェブでの陳述となりました。

 260421 プレゼン資料(司法審査)伊方

 須藤昭男 原告団共同代表による意見陳述

 福島県出身の須藤昭男原告団共同代表が、意見陳述を行ないました。「四国に、愛媛に、福島の原発事故の悲劇を繰り返してはならない」、「司法の義は、何にも代えがたい、地球より重い一人の命を護ることではないでしょうか」、「伊方原発の運転を差し止めていただくことを切に願い、私の意見陳述といたします」と、3人の裁判官に切々と訴えました。

 260421須藤昭男さん控訴審陳述書

薦田伸夫弁護団長、控訴理由書要旨の口頭陳述 

 薦田弁護士は、控訴審では焦点を、①司法判断の枠組み、②地震、③火山、④避難計画の4点に絞ったと説明し、その中の地震による危険について述べました。

 伊方原発は日本最大の活断層である中央構造線が直近にあるにもかかわらず、伊方1号炉の設置許可申請時には、この中央構造線の存在を無視し、伊方2号炉と3号炉の設置許可申請時には、存在を無視できなくなり中央構造線の活動性を否定して、基準地震動を過小評価してきた歴史的事実がある。本来、建設してはならないところに建設されていると指摘しました。その上で、浜岡原発のデータ改ざんと、中央構造線の存在そのものを否定して建てた伊方原発と、どちらが悪質でしょうかと問いかけました。
 さらに、四電側証人が震源断層を捉えていないと認めた事実をあげ、にもかかわらず、四電は分かってもいない震源断層を伊方3号炉にとって「厳しくない想定」にして基準地震動を策定しているのであり、控訴人らの安全は担保されていないと述べて、陳述を終えました。(要旨まとめ:事務局)

 注:薦田弁護士の陳述については当日の資料はありません。HPの「控訴審資料」タブをクリックすると「控訴理由書」があります。その「第2部 地震による危険」(79~148頁)を参考にしてください。

 その後、右陪席から薦田弁護士に、陳述についての控訴理由書の該当ページの確認がありました。
また、次回以降の口頭弁論期日について公表されました。

第2回は7月28日(火)⒕:30開廷、第3回は12月3日(木)と決まる!

記者会見・報告集会

 閉廷後、裁判所に隣接する香川県弁護士会館に移動し、記者会見・報告集会を行いました。会場には報道陣を含め90人近くの参加者がありました。
 記者会見にはNHK、RNB(西日本放送)、共同通信、時事通信、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、四国新聞、愛媛新聞の記者らが参加。

 中川創太弁護団事務局長の司会のもと、マスコミの質問に弁護団が答えました。


1)控訴審の今後の持って行き方など具体的に教えてほしい。
「最近、原発関係ではよい判決が出ない。『原子力規制委員会の定める新規制基準は社会通念を具体化しているのだから、住民が具体的危険を立証しないと原発は止められない』というトレンドになっている。非常にひどい話だ。だが、裁判所は基本的人権の擁護、少数者の意見を聞く場所と思っているので、こちらからきちんと立証すれば分かってくれる裁判官がきっといると思っている。」

2)原告が立証するということの受け止めについて、どう考えているか。
「『原告に立証責任がある』というその司法の枠組みそのものがオカシイ。この論理では次の原発事故を防げない。もう一度、福島原発事故を繰り返していいのかと裁判官に問いたい。」

3)四電が伊方発電所前面の海域(約2㎞×10㎞の範囲)の海底ボーリング調査および海上音波探査をすると公表したが、この裁判への影響をどう考えているのか。
「伊方原発山口裁判での主張に対して、四電が対抗して行う調査だと思う。山口裁判と松山裁判では主張が違うのでこちらへの影響は全くない。高松高裁では是非、勝ちたいと思っている。」

4)浜岡原発のデータ捏造問題に言及するのか?
「規制委員会がデータの偽造を見抜けなかったのは問題だが、この裁判に取り入れるかはまだ検討中だ。」

5)控訴人の人数、県別などを教えてほしい。
「控訴人は381人で、内訳は愛媛227人、高知38人、香川25人、徳島14人の他、中国、関東、関西、沖縄など全国にまたがっている。」

 報告集会での参加者からの質問について

1)今日の中野弁護士資料18頁の裁判官の名前を教えてほしい。
 「塚原朋一さんで、朝日新聞出版「原発に挑んだ裁判官」で紹介されている。」
2)南海トラフについては取り上げるのだろうか?
 「野津意見書にも南海トラフについては言及している。が、岡村教授の意見では、数10キロ離れ ている南海トラフよりも中央構造線の方が伊方原発に近くリスクも大きいので中央構造線を一番に取り上げている。」

薦田弁護団長、「次回も今日のように傍聴席を埋めてください! 」

 薦田弁護士は司法修習生時代に法廷の裁判官席に座った経験がある。傍聴席が今日のように満席だと緊張感を感じるものだと思った。7月28日、12月3日も皆さんで是非、今日のように傍聴席を埋めてください」と参加者に呼びかけました。 

「司法の義を信じている」と須藤昭男原告団共同代表

 意見陳述をした須藤共同代表は、多くの原告、支援者が集まり、マスコミの報道もあることに感謝しつつ、「すぐに終わると思った裁判が、もう15年ですよ。歳を忘れてしまいますよ。聞かれると、後ろから58歳と答えていますよ」と参加者を笑わせる場面もありました。

裁判を始めてもう15年ですよ」と須藤昭男原告団共同代表

 16時半に記者会見・報告集会は終了し、各地からの参加者は7月28日の再会を期して、高松を後にしました。

 以下は記者会見・報告集会の小倉さん作成ツイキャスです

記者会見その1(6分頃から)    https://twitcasting.tv/togura04/movie/834207299
(このあと質問1件ほど録画できず。スマホが発熱してダウン)
記者会見その2 (15分あたりから報告集会に)
               https://twitcasting.tv/togura04/movie/834207673
報告集会その3
               https://twitcasting.tv/togura04/movie/834208336
記者会見動画の継ぎ目で欠けている部分の動画
              https://www.facebook.com/tadasi.ogura/videos/820823430607767/