3・11「福島をくり返すな」と大洲、今治、そして松山で!

 福島原発事故から11年、県内各地で「3・11集会」が開かれました。

いいね 原発ゼロ! なくせ 原発!

大洲では街宣後に市長・市議会議長に申入れ

 3月11日、大洲市では、たいき産直市愛たい菜前で「大洲環境とエネルギー研究会」など5つの市民団体の共催で、原発反対とウクライナの侵略反対が一体となった熱のこもったリレートークを行いました。

 その後、代表8名が市役所を訪れ、二宮市長と大野市議会議長に、「大震災への備えをさらに強化し、市民への啓発を強める」「伊方原発3号機の廃炉を四国電力に申し入れる」「自然エネルギーを活用した地域再生の政策を取り入れる」など7項目にわたる申し入れを行いました。

 また、四国電力へは別に「伊方原発3号機の廃炉」「使用済み核燃料の増加と次世代への押し付けをとめる」など5項目の申し入れ書を送付しました。

それぞれのグループが意匠を凝らして華やかに!

今治でも街頭で力強く宣伝行動

 今治市では、市役所前・広小路にて「福島をくり返さない、伊方原発いらない 原発NO! 3.11今治統一宣伝行動」を実施しました。19名の参加で、のぼり旗や大小のプラスター、ゼッケンなどで 元気に賑やかに街頭宣伝に取り組みました。

 リレートークでは、大沢守事務局長はじめ7名がマイクを握って、「原発NO」と「ロシアはウクライナ侵略を止めよ」をテーマにアピールをしました。

原発ゼロに!  伊方原発いらない!

松山では120名で集会&デモ

 3月11日夕刻、松山市駅前の坊っちゃん広場で「伊方原発の廃炉を求める3・11愛媛集会」が、120名の参加で開催されました。オープニングでは、うたごえ協議会の美しいハーモニーが広場に響きました。

  開会にあたって、「福島をくりかえすな!」と書かれたタスキをかけた須藤昭男・伊方原発をとめる会事務局長が「何年かかっても日本全国で立ち上がっている人々と心を合わせて、ふるさとのために、子どもたちのために、決してあきらめずに原発廃炉に向かって闘っていこう」とあいさつをしました。

 薦田伸夫・伊方原発をとめる弁護団長は、12年目を迎える福島原発事故について、国や東電のまやかしの廃炉計画、放射能汚染水を処理水と言って海に流そうとしていること、甲状腺癌になった福島の子どもたち6人が勇気をふるって東電を訴える裁判を起こしたが、これを風評被害のもとだと批判する福島県や国について言及し、「天災は忘れた頃にやって来る」との寺田寅彦の言葉を引用して、このままで行けば、またとんでもない事故を起こすことになるだろうと述べました。また、伊方原発の一番の問題は、中央構造線と南海トラフの巨大地震による事故の危険性だが、基準地震動650ガルは低すぎる。それが分かってしまうので四電は、深いボーリング調査や三次元地下探査をやろうとしない。ロシアのウクライナ侵攻で原発が標的になることが明らかになったとし、この春、着任する新しい裁判官らに、問題点をきちんと指摘して、間違いなくいい判決を書いてもらえるように、私たちも一生懸命に頑張りたいとして、裁判支援者らに更なる協力を求めました。

 このあと、参加者4人が次々にスピーチを行いました。中村圭司・愛媛県職員労働組合委員長は、「年末に経験した鳥インフルエンザの殺処分でさえ、県職員は二重の防護服、ゴーグルでの処理に難渋した。原発事故となると被ばくが避けられない作業を強いられ、県民も被ばくなしでの避難は不可能だ。県民の命と生活を壊す伊方原発を直ちに停止し、全国の原発をとめることを求める」と力強くアピール。

 大野恭子さん(原発さよなら四国ネットワーク)は、1973年提訴の第一次伊方原発裁判での原告の警告が、福島原発事故を始め、今回のロシアのウクライナの核施設攻撃などで次々に現実となっていると指摘し、「故郷・松山を次の世代に渡すために、禍の元である原発を廃炉にしよう。皆さんで繋がっていきましょう」と訴えました。

 僧侶の垂水正和さんは、「伊方原発は昨12月に再稼働したが、避難計画について松山市の担当者に聞くと、広域避難者の受け入れ先にはなっているが、市としての避難計画を策定する考えがないと言われた。松山市民は原発事故時には自主避難扱いとなるということだ。県民世論調査で、今回初めて原発反対が6割を切ったことにも憂慮している」との発言がありました。

 また、3・11を大学時代に経験した藤村晋太郎さん(医療機関職員)は、福島原発事故時に避難しないで患者を守った双葉郡広野町の高野病院について言及し、電力会社も国も責任は一切取らないとして、「伊方原発の一日も早い廃炉を」と訴えました。

集会宣言、採択される

 スピーチに引き続き、「伊方原発の廃炉を求める3・11愛媛集会宣言」が読み上げられ参加者の拍手をもって採択されました。

 20220311 集会決議 確定版

 このあと、参加者全員によるパネルアピールを行い、デモ行進がスタート。コロナ禍で昨年に引き続き、シュプレヒコールはなく、街宣車のスピーカーとハンドマイクからのアピールのみで、静かに市内中心部を愛媛県庁前までデモ行進しました。

みんなでアピール

 

千舟町通を長い列を作ってデモ行進

3・11愛媛集会宣言、四国電力と県原子力安全推進監に提出

 3・11愛媛集会宣言は、14日月曜日に四国電力と県原子力安全推進監にそれぞれ提出いたしました。