伊方原発をとめる会は、本日正午過ぎメールにて(別途郵便にても送付)
原子力規制委員会に以下の申し入れを行いました。
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2015年5月20日
原子力規制委員会 御中
〒790-0003愛媛県松山市三番町5-2-3 ハヤシビル3F
伊方原発をとめる会
事務局長 草薙 順一
伊方原子力発電所3号機に関する「審査書案」撤回を求める申し入れ
本日(5月20日)原子力規制委員会は、四国電力伊方原子力発電所3号機について再稼働の前提となる審査書案を発表しました。伊方原発をとめる会は、2014年2月、貴委員会に対し、最新の知見による徹底検証を求めていました。伊方の地下のスロークエイクと巨大地震の問題、福島原発事故での短周期・長時間地震動の問題、さらに東京電力福島第一原子力発電所の「過渡現象記録装置」データの徹底解析の問題です。いまだ、これらの問題についての徹底検証は示されないままです。
新規制基準も根本から問い直さなければなりません。とりわけ、基準地震動が平均像で計算されていて、最も危険な値を踏まえるものになっていないことは深刻・重大です。四国電力が申請している650ガルは明らかに過小評価です。
過酷事故をふまえると言いますが、伊方原発の狭隘な敷地では、汚染水の漏出があってもそれを貯めるタンクや汚染水の処理施設など設ける場所はありません。大規模地震などの場合には事故対策のための要員や物資の搬入さえ困難な地理的条件に置かれています。しかも、瀬戸内海は閉鎖性水域であり、汚染水により死の海となる可能性は否定できません。
事故を想定した防災、避難計画は自治体まかせとなっており、規制基準の対象になっていません。航空機の直接衝突などは考慮に入っていません。伊方原発3号機はプルサーマルによって一層危険な原発となっています。使用済み核燃料の処理問題も未解決のままです。日本学術会議も、この点を曖昧にしたままの再稼働は将来世代に対する無責任を意味するので容認できないと批判しています。「世界でも一番厳しい規制基準」どころではありません。
私たちは、伊方原発の再稼働を許すことはできません。ついては、下記を申し入れます。
記
1. 審査書案を撤回すること。
2. 新規制基準そのものを根本から見直すこと。
以上