第3回ミニ学習会報告

「愛媛県における再生可能エネルギー事業について」講師:村田武さん

 4月25日、コムズ会議室で3回目のミニ学習会を開催しました。講師は農業経済学・世界経済論がご専門の村田武さん(元愛媛大学農学部教授、金沢大学・九州大学名誉教授)。NPO法人自然エネルギー愛媛の代表として精力的な活動をされていて、「今年81歳になりますよ」という言葉が俄かには信じ難いことでした。

コロナも一段落、秋には欧州視察を再開しますよ、ご一緒にどうですか」と村田武さん

 はじめに四国電力を含む大手電力会社による再エネ「出力制御」の問題、メガソーラーや大型風力発電、海外からの輸入原料に頼るバイオマス発電事業など、再エネ普及促進を手放しで喜べない負の問題に触れられました。

そして大企業などの中央資本でなく、地元が潤う再エネ、エネルギーの地産地消を目指して現在計画が進められている、宇和島市津島町御内の金比羅川小水力発電、今治市乃万地区の営農型太陽光発電システム(ソーラーシェアリング)について紹介されました。

 さらに、ソーラーシェアリング見学会へのお誘い、とめる会の活動に若い世代へ関心を拡げるために、耕作放棄地を活用しての再エネ事業への参画を、という提言もありました。

 講演のあとは、日本の食料、農業、畜産、林業問題など話題は広がり、参加者との活発な意見交換があり、楽しく有意義なミニ学習会となりました。

 なお、5月以降は松山地裁で口頭弁論が毎月連続することから、ミニ学習会は当分中止することとなりました。ご了承ください。

地域に根差した再エネ活動について真剣に聞き入る参加者
講演後の参加者との活発な意見交換風景