乾式貯蔵施設設置を認めるな「抗議行動」

子規記念博物館前で「とめる会」も参加

駐車場への入口を挟んで左右になが~い人の波!

 11月25日に、愛媛県伊方原子力発電所環境安全管理委員会原子力安全専門部会が乾式貯蔵施設新設について、国の原子力規制委員会の審査結果を「妥当」としました。このことについて「とめる会」は12月15日に、中村時広愛媛県知事宛てに乾式貯蔵施設の建設中止を求める申し入れを行いました。

 専門部会報告を受けて本委員会が12月17日午後2時から開催されるということで、「原発さよなら四国ネットワーク」の直前の呼び掛けに応えて脱原発を願うグループ、人々が次々と集まり、子規記念博物館前の歩道は総勢25名もの長い連なりができました。 大寒波に見舞われて風が吹きすさぶ中で、県議会で乾式貯蔵施設について問い正した武井多佳子県議も駆けつけて下さり、スピーチありキーボード伴奏の歌ありと、賑やかな抗議行動となりました。市民運動の協働の場となったこの抗議行動の中を、14時前に続々と黒塗りの車等で委員会関係者が入場していきました。

キーボードに脱原発の歌をのせて♬
乾式貯蔵は受け入れない!

 しかし、委員会を傍聴した人々によれば、本委員会では「審議」らしい場面は殆どなく、乾式貯蔵施設に関してはわずか1つの質問があっただけとのこと。傍聴席から「キャスクから漏れた場合の対策がない!」「(キャスクの貯蔵期間60年を踏まえて)委員の皆さんはいつまで生きておられますか!」等の声があがったものの、それらの論点には触れないまま、委員たちの言い訳のような所感が数件述べられて、同委員会は原案に若干の意見を付加して知事に報告するとして終了したとのことでした。

 残念ながら今回は彼らに私たちの切実な訴えが届かなかったわけですが、市民運動の協働の場が短時間で設定されたことは特筆すべき成果でした。