「原発なくせ」こそ「社会通念」 原告86名が第5次提訴

午後には原告団会議 夕刻には集会とデモも

 東京電力福島第一原発事故から8年が経過した3月11日午前11時、伊方原発の運転差止を求めて、新たに86名の原告が第5次提訴を行いました。提訴に際しては原告と支援者が松山地裁前を進み、弁護団が訴状を提出しました。これで、第1次からの原告団総数は、1、424名に達しました。

 今回の提訴は、原発の運転を容認する判決や決定が各地の裁判所で相次いでいることに対して、私たち市民は承服できず、「原発なくせ」こそが「社会通念」である事実を裁判所に示すことを目指しました。

 また、これまで中断していた松山地裁での裁判が近々再開するため、担当裁判官が勇気ある判断をくだせるよう後押しするものでもあります。

 なお、新たな原告86名の都府県別内訳は、次のとおりです。

 愛媛 71名、東京、京都、高知、徳島の4県から各2名(8名)、新潟、千葉、埼玉、和歌山、兵庫、山口、長崎の7県から各1名でした。また、午後1時からは番町記者クラブで記者会見を行いました。

 午後1時半からは原告団・支援者会議が松山市内で開かれ、「伊方原発をとめる弁護団」事務局長の中川創太弁護士による「原発裁判と伊方訴訟について」の記念講演の中で、第5次提訴の持つ意味と本訴における訴訟方針などが語られました。講演のあと参加者との活発な質疑応答が続き、原告による力強い決意表明がありました。

 

 

 

 

また、午後5時半からは松山市駅前で「原発ゼロを求める3・11集会&デモ」が開催されました。愛媛うたごえ協議会の歌声で始まり、主催者挨拶、参加者アピールに続いて、長崎、和歌山からの第5次提訴の原告お二人のメッセージが紹介されました。

190311 第5次提訴に際してのメッセージ

 集会の最後に「原発ゼロを求める3・11集会宣言」が採択され、デモ行進がスタートしました。 

 190311 原発ゼロを求める3・11集会宣言