ネバーギブアップ Never Give Up!
忘れられない3・11から間もなく11年の歳月が流れようとしています。その間、何としても伊方原発をとめなければ、「福島を繰り返してはならない」、この一つの願いのために無我夢中で、伊方原発をとめる会の設立、伊方原発運転差止裁判、伊方3号機運転差止仮処分、署名活動、集会、デモ、街頭行動、また四国電力、中村時広・愛媛県知事、県内の自治体・議会、国に対して、なし得る限りの手段を講じてきま した。気がつけば10年の歳月が流れ去っていたのです。
12月5日の河合弘之弁護士をお迎えしての提訴10年の記念講演は幸いで意義深いものでした。私たちが闘っている相手の真相を見せていただきました。原発推進の彼らは、「今しか考えない輩、金のことしか考えない輩 自分のことしか考えない輩」だそうです(原発裁判百戦練磨の河合弁護士の名言)。ご講演を拝聴しつつ、「原子力ムラ巨大利権構造」を思いました。そして、我ら「伊方原発をとめる会」の闘いは「三本の角を持つ鬼しか(鹿)」との闘いであることに気づかされました。
どうすればよいのか、絶望的な思いとともに沸き上がったのが「ネバーギブアップ」。広島で被爆者運動と核兵器廃絶運動の先頭にたち、「ネバーギブアップ」と叫びつづけ96歳の生涯を全うされた坪井直氏の言葉です。
私たちも「佐田岬 寄せて砕ける波の音 叫び続けた はらからの声」―あの原発のために涙し叫びつづけ、この世を去った先達たちのように、叫びつづけましょう。原発の危険、無益、事故の悲惨な現実、一度事故が起こればどうにもならないことを示している福島を忘れてはならない。
「来て見れば 住む人はなく 汚染土の 庭のススキの 招くは悲し」
復興の声の陰に、筆舌に尽くし難い悲しい現実があるのです。
伊方3号機はあざ笑うように再稼働しました。しかし「伊方原発をとめる会」は運転停止、廃炉を目指し叫びつづけましょう。