第11回口頭弁論・斉間淳子さんが陳述

OLYMPUS DIGITAL CAMERA4月21日、松山地裁で伊方原発運転差止訴訟の第11回口頭弁論が行われました。この日、原告側からは、準備書面(38)~(42)を提出しました。準備書面(38)は、伊方1号炉訴訟の際に提出された生越忠(おごせすなお)鑑定書に基づく主張です。この鑑定書は裁判所に受理されたのですが、裁判長が交代し審議もされず放置されてきたものです。今回、地滑り地帯である佐田岬半島の問題性が浮き彫りとなるこの鑑定書にもとづく主張を行いました。準備書面(39)は、南拓人弁護士が、環境問題総合研究所の、原発事故時の汚染シミュレーションを使っての陳述でした。風向きによる汚染の可能性が深刻であることを示しました。準備書面(40)は新規制基準と司法判断の関係を論じたものです。同(41)は被告準備書面への反論であり、同(42)は基準地震動問題を論じた準備書面(26)の改訂版です。
プレゼンテーションでは、南拓人弁護士がシミュレーション図を示しつつ、住民の深刻な被ばくが避けられない状況を示しました。内山茂樹弁護士が基準地震動の問題で2回目となるプレゼンを行い、複雑に見える計算の根本に、重大な問題があることを分りやすく説明しました。原告意見陳述は、斉間淳子さんが行いました。淳子さんは、伊方原発の立地に向けた用地買収が秘密裏に行われていた時期から、夫の満さんとともにたたかい続けました。その陳述は圧巻でした。
以下にその一部を紹介します。(陳述の全文はここからダウンロード)→、15042斉間淳子さんの意見陳述
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「原発は権力とお金で弱く貧しい人々の命と人権を平気で踏みつけにするものであることを、この40年、反対運動に対する姑息で卑怯な迫害を受ける中で身にしみて分かりました。それを国策として進めてきた国の罪は大きいと思います。
この地方でローカル紙を発行していた夫は、取材に行くたびに原発建設にまつわる様々な不正と、住民無視の原発行政と、隠されている放射能汚染の実態を話して聞かせてくれていました。土地と海の権利を求めて住民達が起こした「一号炉設置許可取消し」の裁判は、日本で初めての反原発裁判でした。30数名の弁護団が組まれたにも関わらず、国策という大義名分の前に最高裁で敗訴しました。続いて、二号炉裁判も起こされましたが、その時は原告側にはお金もなく、本人訴訟として裁判が始まり、夫も原告団の一員に加わり22年間闘いました。
40年に及ぶ伊方原発の住民達の闘いは、常に「核と人類は共存できない。子孫に禍根を残さないために」という信念で貫かれていました。「自分達は100年先には死んでいるが、この伊方の地は残る。この地域に住む子どもや孫達、その子孫達は生きねばならない。故郷を永久に住めない地にしてはいけない。原発を止めることが、今生きる大人の責任である」という原告達の未来を見据えた強い思いでした。
まさに40年前に伊方で起こされた原発裁判は、原告が提出した準備書面を読んでも分かる通り、今の福島を予測していたのです。福島原発事故は決して想定外ではありません。」
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16時から、R2番町ビルで報告集会が行われました。
翌22日の川内原発運転差止の仮処分決定を控えての情勢議論も行われました。

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