勇気をもって起ち上がった若者に希望!ドキュメンタリー映画「波打ち際に足跡を残す」

 10月11日、松山市男女共同参画推進センター・コムズで映画「波打ち際に足跡を残す」(監督:白石草、OurPlanet-TV製作)の上映会を開催しました。視聴後、曽根康夫医師(反核医師の会/新居浜市)の講演もあり、80人の参加がありました。映画は「311子ども甲状腺がん裁判」原告の1人”こはく(仮名)”が、自身の身に起きたこと、検査や治療の辛さ、将来への不安、裁判の原告になったこと、仲間との絆など胸の内を語るドキュメンタリーです。

過酷なアイソトープ治療について語る ” こはく “さんの言葉は重い

 曽根医師は、低線量被ばくでも健康リスクがある。が、「被ばく者」にはなりたくない、平穏に暮らしたいと思っている福島の人にとってたち、それを受け入れ、共に行動することは難しいのだろう、などと語りました。一方で「映画に登場する若者たちの行動に希望を見いだした。共感を具体的な行動につなげていこう」と呼びかけました。

「反核医師の会」発行の冊子を掲げて説明する曽根医師

 会場では、『原告意見陳述集』(311子ども甲状腺がん子ども支援ネットワーク制作)、『原発の来た町』(斉間満著)の販売、しまくらさとしさん「原発のある街は今」の写真展示もありました。

<参加されたみなさんの感想>
●福島原発事故の責任を、国は取らない。それどころか、責任を取れと声をあげると、「風評被害」を口実に押さえこもうとする。医療も未来も閉ざして、口をつぐむことを強制する国に対して、勇気を持って起ち上がった若者を支援しないと、と強く思いました。
●『理不尽』の言葉に尽きる。社会的バッシングの目的は何か。政府の意向を汲む放射線学者の欺瞞性を暴けないか。甲状腺がんとなった若者たちを支援していきたいと思う。
●こはくさんは苦しい体験をしてきたであろうに、語りがとても落ち着いていて笑顔がとても印象的だった。「見える被害と見えない被害」この言葉がいちばん重かった。
●「神話もウソも聞きあきた~♬♬」(反原発ソング「ふるさとは原発を許さない」より)
甲状腺がんに冒された子どもが大勢いるのに、マスコミに取り上げられたことがない。政府からの圧力でフタをされているようだ。私たちは街頭に立ち、この問題を世の人々に訴えていきます。
●小児甲状腺がんの数字は知っていましたが、実際に罹患した方の生の声を聴くことができ、大変心に残りました。
涙をこらえながら話されるこはくさんの姿がとても突きささり、二度とくり返してはいけない事故であったことを再認識しました。貴重な映像を有り難うございました。
●波打ち際に足跡を残しても、“波”が来れば“足跡”は消されてしまう。それでも“足跡”を残しつづけることの闘いは、現在の日本社会の貧困さを体現していると思います。原発を作った電力会社、それを容認し推進している政府は、全く責任を取っていないばかりか、住民同士の問題に転嫁している。その卑劣さ可視化し私達は“足跡”を残し続けて行かねばならないと強く感じました。闘ってこそ希望は生まれると思う。
●6月に沖縄に行き、先週、東京で国立ハンセン病資料館に行き、この日本の国の構造は、どこまでも同じだということを痛感した。それでも私達はすべての当事者と共にあきらめず闘っていく