2・25講演会 

「福島原発事故12年目―原発推進は愚かですごく危険―愛しい人のために原発からの命の守り方を学ぼう」

 

熱のこもった講演に魅了される聴衆

 2月25日、「原発回帰に黙っていられない」とフリーライターの守田敏也さん(兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員)を迎えて、表記タイトルでお話しいただきました。会場の松山市コミュニティーセンターの大会議室にはズーム9名を含めて90人余の参加がありました。

会場後ろにも聴衆

 守田さんは先ず「原発が環境対策にならない」証拠として核燃料開発機構作成のグラフをスライドで示し、核燃料廃棄には10万年もかかり、しかもその間中、危険がつきまとうと力説。これは「未来世代への暴力」であると指摘。

 聴衆に原発は「終わったコンテンツ」略して「オワコン」であり、「ポンコツ湯沸かし器」みたいなものだと解説すると会場からは言い得て妙とばかりに笑いが起こりました。

 話題は福島原発事故から岸田政権の矛盾だらけの原発回帰政策、市場原理主義の破綻から恩師である宇沢弘文さんの社会的共通資本の紹介など縦横無尽で、核産業に対して脱原発を進めるために大事なのは被曝の危険性を訴えることであり、私たち市民が自信をもって脱原発運動を継続していくことこそ力になると締め括りました。

 終了後のアンケートには、「基本的な内容がシッカリ整理されて大変に勉強になった」「語り口が明快で分かりやすかった」「ユーモアもありテンポもよく、勇気と元気が出た」などの感想がありました。また、会場にて守田さんの国連本部行きのためのカンパ袋を回覧したところ3万余円の集金があり、講演後にお渡しすることもできました。参加者の皆様のご協力を有難うございました。

        会場配布の資料です 230225松山講演会資料福島原発事故12年

 また、講演に先立って、中川創太・伊方原発運転差止弁護団事務局長から、4月以降、午前午後にわたる証人尋問が行われる予定で勝負の時を迎えていること、そのために原告・支援者らの一層の熱い支援が求められるとのメッセージがありました。

中川創太弁護団事務局長