―311こども甲状腺がん裁判の最年少原告「こはく」さんは語るー

見えているものだけが 被害じゃない
中学生で甲状腺がんの手術を受けたこはく
あの事故は何だったのか
自分の傷にいま向き合う
福島原発事故から15年
語り出したこはくの
口にできなかった痛みをいま、カメラが映し出す
黒潮と親潮が交わる福島県の浜通りで育ったこはくは、震災当時6歳。激しい揺れと車で逃げた記憶はあるものの、ほとんど何も覚えていない。友だちにさようならも言えないまま会津に避難した。その彼女に甲状腺がんが見つかったのは、中学生のとき。福島県が実施する甲状腺検査で発覚した。
福島県では今、この検査によって、400人もの子どもが甲状腺がんと診断されている。しかし、子どもの甲状腺がんが増えているという事実そのものが風評とされ、社会的なバッシングにさらされる中、当事者は名前や顔を出すことはおろか、存在さえ隠して生きている。
そんな空気を変えたい。
甲状腺がん裁判の最年少の原告であるこはくが今、カメラの前に立ち、自らの言葉を語り始めた。