梼原町フィールドワーク報告

 11月6日、再エネを活かす町として知られる高知県梼原町を訪ねました。

 松山、砥部からの10名が3台の車に分乗、現地集合の2名(久万高原町、梼原町)と合わせて計13名の参加でした。9時に松山を出発し、17時過ぎに松山に帰りました。

 現地では、梼原町商工会の岩本さんの案内で、東京オリンピックの新国立競技場の設計者として有名な隈研吾氏設計の梼原町総合庁舎を見学。屋根一体型の太陽光発電システムを持ち、梼原産の杉材がふんだんに使われ、木の温もりに包まれた庁舎でした。また、小水力発電にも案内していただきました。この電力は近接する梼原学園(小中一貫教育校)や夜間の街路灯に利用されているとのこと。

 このあと、参加者一同は梼原町の財政に寄与すべく(コンビニ弁当ではなく)雲の上ホテルのレストランで昼食をとり、2年前に建設されたばかりの意匠に富んだ町立「雲の上の図書館」にも立ち寄ったあと、標高1300mの四国カルストまで足を延ばして、梼原町の設置した2基の風力発電を見学しました。雄大な風景の中に溶け込んでいるこれらの風車の売電益は「CO2の排出削減設備の普及」と「CO2吸収源の整備」に使われているとのことです。

 高知の山間部、人口3500人の梼原町。1963(S38)年の「三八豪雪」で孤立集落となった苦い経験からエネルギー自給への挑戦が始まったとの岩本氏の説明に納得の町づくりでした。まだまだ課題も多いとのことでしたが、この町の自然エネルギー活用への挑戦には学ぶべきことが多いと思ったことでした。