2・12四電申し入れと質問書への回答

160212yonndemosweb伊方原発をとめる会は、2月12日に松山市の四国電力原子力本部において、四国電力宛ての申し入れを行いました。当会から須藤昭男共同代表など計10名が参加し、四国電力からエネルギー広報グループリーダーの髙橋嘉秀氏など2名が対応しました。(写真は申し入れ場面の記録写真と報道一部紙面などによるコラージュ)

申し入れの内容は、①水素爆ごう・水蒸気爆発などの重大な危険があり、免震重要棟などの事故対策も不備な伊方原発3号機の再稼働は断じて行わないこと。②伊方原発はただちに廃炉とすること―の2点です。

ここから → 四国電力に宛てた2月12日付申入書(免震重要棟問題など)

中でも、新たに作られた緊急時対策所は、建屋内面積わずか160平方メートル(約50坪)ほどの手狭なものです。(これは免震重要棟の土台に亀裂や剥離が起こる事が判明したため、その2階にあった緊急時対策所を作り替えることになったためです。)福島原発事故では、「免震重要棟」に「最大600~500人が、免震重要棟に詰めていました。四国電力は緊急時対策所で事故対応は可能だと強弁しており、福島事故の教訓は生かされていません。

事前に送付しておいた質問書への回答も四国電力から「口頭」でなされました。(→以降は当会のコメント)

ここから → 四国電力に宛てた2月3日付質問書

(1)安全限界といえるクリフエッジの数値は今回も示されませんでした。→なぜ以前には計算していた数字が出せないのでしょう。
(2)中位海成段丘は、活断層の存在を見る上で重要な指標です。四国電力の資料では、伊方原発からJR串駅の区間では中位海成段丘が書かれていません。高い位置に「高位海成段丘」があるというのですが、それが間違いなく高位海成段丘であって中位海成段丘でないことを確実に示す資料はないことが回答から判明しました。→活断層について重大な問題であり、徹底調査を行うべきです。
(3)制御棒に関する質問への回答では、制御棒が入らない場合には、ホウ酸水により2.5時間で冷温停止になるとし、実験で1560ガルまで挿入が出来たとの回答でした。→国内では2000ガルを超える地震動が記録されており、そのような地震動では明らかに制御棒は入らないわけです。停止と運転中では熱量の差が7対100と言われており、制御棒が入らない上に配管断裂などがおこると、深刻な事態が予想されます。