「とめる会」に話が聞きたいと中学生14人

まずは互いに自己紹介、そのあと授業形式で伊方原発について学習

 10月28日の午前9時から12時近くまで、はるばる関東からやってきた修学旅行生14人(引率3人の総勢17名)と松山市内で学習会を持ちました。とめる会側は須藤昭男共同代表、松浦秀人事務局次長ら5人が対応しました。

 中学生たちの自主企画による修学旅行とのことで、前日は香川県の豊島で産業廃棄物事件について学習し、この日は伊方原発の話を聞きたいとやってきました。  

 先ず、参加者全員が簡単な自己紹介。そのあと中学生から事前にメールで聞き取っていた質問 ~伊方原発の歴史、現状、とめる会の活動内容~ などについて、事務局の越智勇二さんが資料を用意して授業形式で丁寧に説明。休憩を挟んで、同じく事務局の和田宰さんが原発事故時に福島沖にいた空母の被ばく米兵を取り上げた番組や再生エネルギーの国際的な伸長を描いたドキュメンタリーなどの抜粋映像を披露し、生徒たちは息を呑んで画面に見入っていました。

 質問コーナーでは鋭い質問が次々と出ました。特に、伊方原発建設に至った経緯について「他の候補地が反対運動で潰れたのに、どうして伊方に建設されたのか」との質問があり、「銭、金、そして、科学的に大丈夫と言われて騙される」として、豊島の産業廃棄物事件とも通じる、民意を反映しない権力金力による姑息な「だまし」のテクニックにまで話が発展しました。また「原発をなくすためにどのように暮らしをつくればいいか」との問いかけに、「周りの人に脱原発は未来のためだと伝える」「地元の合意の上での環境負荷の少ない自然エネルギーを利用したり、蓄電池が普及するように世論を盛り上げる」などが提案されました。

 終了後は四国カルスト経由で高知市に向かうとのことでしたが、私たちの活動が関東圏の中学生にまで関心を持たれていることを知らされ、HPなどの広報の重要性を改めて認識させられました。