第2回ミニ学習会報告

「四国における電力脱炭素化を実現するために」講師:和田宰・とめる会事務局次長

理系の話に真剣に耳を傾けました 頭を抱えながらの人も?

 2月28日、松山市・コムズ会議室にて「四国における電力脱炭素化を実現するために」と題して、第2回のミニ学習会を行いました。11名の参加がありました。講師はとめる会事務局次長の和田宰さん。

ご自身の発表論文をもとに丁寧に解説中

 和田さんが、雑誌「日本の科学者」(日本科学者会議編/本の泉社)の特集『実効ある気候政策を迫る』(2022年12月号)に執筆し、掲載された論文をもとにお話しくださいました。

 和田さんは、四国の電力事情を概観した上で、太陽光による「再エネ」が捨てられている現状を批判しました。また、四国が電力不足と言いながら本州に連系線で電力を送っていたこと、四国の電力不足は起きなかったことも指摘しました。再エネで四国の電力を賄うとした場合の営農型太陽光発電に着目するとともに、電力系統への蓄電池変電所、蓄電所の必要性を提案しました。

  講演のあとも活発な意見交換があり、活況のうちに終了しました。

 なお、第3回ミニ学習会は4月25日(火)14時からコムズにて行います。講師に村田武・九州大学名誉教授をお迎えして「宇和島市津島における小水力発電の取組み(仮題)」についてお話し頂く予定です。参加は無料です。どうぞご参加下さい。