福島をくり返さない!伊方原発いらない!3・11愛媛集会&デモ

福島をくりかえすな!!と須藤昭男事務局長

 福島原発事故から10年、3月11日(木)の夕刻、松山市駅前坊っちゃん広場には150名の人々が集まり、「私たちは忘れない!伊方原発はとめたまま廃炉に!」と集会、デモを行いました。

 オープニングとして「花は咲く」「明日という日が」など愛媛うたごえ協議会の美しいハーモニーが、アコーディン、ギターの伴奏で広場に響き渡りました。

 開会の挨拶で、伊方原発をとめる会の須藤昭男事務局長(福島出身)は特注の「3・11福島をくりかえすな!!」タスキをかけて、「福島を忘れてはいけない。くり返してはいけない。」「脱原発を訴える私たちの運動が正しい道だということは、いつの日か歴史が証明する。」と訴えました。

 

 各団体からのスピーチの中で、平和運動センターの宇都宮理さんは「県職員労働組合の立場からも、原発労働者等の健康問題はゆるがせにできない。東日本がダメになるかと案じるほどの過酷事故のあとも廃炉を決断しない政府に物申したい。毎週の県庁前行動を今後も続けていく。」と発言しました。

 次に、愛媛労連の今井正夫議長が、「福島事故は原因究明もされぬままで、廃炉も予定通りには進んでいない現実がある。人類は放射能を無害にすることはできない。原発ゼロ法案を国会で審議させることが大事であるし、再生可能エネルギー政策をこそ進めるべきだ」と訴えました。

 原発さよなら四国ネットワークの大野恭子さんは、伊方ゲート前行動が2011年5月11日から毎月11日に1回も欠かさず実施されてきたこと、そして今日も参加してきたと話し、「八幡浜の女性の発言が身に染みた。八幡浜には9メートルの津波が予想されているが、そこに中央構造線の活断層が動いて、伊方原発が事故を起こせば私たちは逃げようがない。殺されてしまう。」と。また、「国から愛媛県に派遣されている大橋原子力安全推進監は、私たちグループメンバーの前で、3回も『伊方原発では事故は起こらない』と断言した。この発言に心から怒りを覚える。私たちは未来の子どもたちのために故郷を守らなければならない。共に頑張りましょう。」と力強く訴えました。

 このあと、松浦秀人当会事務局次長が伊方原発運転差止訴訟(本訴)と運転差止仮処分などの裁判の報告を行いました。昨年12月に大阪地裁が大飯原発の設置許可「取り消し」判決を出したことが、伊方訴訟にも追い風となっていること。本訴も仮処分申立ても松山、広島、大分、山口・岩国と伊方原発を取り囲む4地域からそれぞれ提訴されていること。広島高裁で2度の住民側勝訴決定が出た事実は今までにない動きであること。2度目の仮処分決定を受けて現在、伊方原発3号機は停止中であるが、3月18日に出される広島高裁の異議審決定で、運転停止が継続されるかどうか、大いに期待していること。また、仮処分を挟んで10年にもわたる松山地裁・本訴の第25回口頭弁論が、4月15日に行われるとして、その傍聴呼びかけもありました。

 最後に、集会宣言案が読み上げられ、満場一致で可決。翌12日にこの宣言を愛媛県、四国電力に提出することになりました。

 集会宣言PDF 311集会 宣言

 集会終了後に暗闇迫る中、千舟町から大街道を通り、県庁前までをデモ行進して、伊方廃炉を訴えました。