第11回定期総会・記念講演 

コロナ禍にもめげず 80名が参集

熱心に耳を傾ける聴衆

 5月30日(日)、松山市男女共同参画推進センター (愛称はコムズ)の大会議室で定期総会が開催されました。

 記念講演には、守田敏也さん(フリーライター、丹波篠山市原子力災害対策検討委員会委員、京都「被爆二世三世の会」世話人、市民環境研究所理事)に登壇していただきました。

笑顔で熱弁をふるう守田敏也さん

記念講演「原発からの命の守り方」

 守田敏也さんの講演は、二人の対照的な人物を引き合いに出して始まりました。先ずは、田中俊一・元原子力規制委員会委員長の「新規制基準に合格したからと言って『安全とは言わない』」という無責任極まりない「いなおり発言」を紹介しました。続いてその対極にある樋口英明・元福井地裁裁判長の「原発の耐震性はハウスメーカーの建てた家よりはるかに低くて危ない!だから私は(大飯原発を)止めた」との見解を提示しました。

重大事故を前提としている新規制基準では困ります

 その上で、伊方原発が抱える危険性、すなわち、南海トラフ地震の危機、活断層帯という立地、一次冷却水ポンプ(=原発のアキレス腱)の故障問題、MOX燃料使用の問題、ずさんな避難計画等を列挙し、万が一の原発災害に備えて、「避難訓練」と、「とっとと逃げるシミュレーションを重ねておくこと」が大事だと熱弁をふるわれました。また、広島・長崎への原爆投下時に被爆影響が恣意的に隠された事実、アメリカ・ネバダ州やマーシャル諸島での核実験の被爆実態を通して、原爆と原発による被ばくが歴史的にもつながっている事実を語られました。盛りだくさんにして説得力のある講演でした。

「請戸小 2019 遺したものは」杉山洋さん((松山市在住)による油絵を展示しました
休憩時間の書籍販売風景
守田さんの著書サイン会 若者の姿も見えて

再稼働阻止に向けて奮闘を

 総会は、幹事の来島頼子さんと大川耕三さんのお二人が議長に選出され議事席に就任。来島議長のもとで、「弁護団からの報告」として中川創太弁護団事務局長から、伊方原発運転差止訴訟松山地裁での口頭弁論についての解説がありました。特に第25回で提出された(中野宏典弁護士による)準備書面(86)、火山についての反論の中で、東大話法(欺瞞的で傍観者的な話法)という言葉を使って、電力会社や政府が推し進める原発再稼働の方針がいかに欺瞞に満ちたものであるか、徹底的に暴いているので、目を通してほしい(【運転差止タブ】に収納しています)。また、次回7月15日の第26回口頭弁論では、原発の公益性と被害論について四電側への反論を予定しているとのこと。また、伊方裁判も10年を経て、その間、伊方原発では、1号機も2号機も廃炉に追い込み、残るは3号機だけとなり、各地の原発を巡る重要な判決もあり、いよいよ最終局面に入っているとの認識が述べられました。

今後の展望を熱く語る中川創太弁護団事務局長

 次に、和田宰事務局次長から「経過報告」、奥田恭子会計担当から決算報告、高下博行さんから会計監査報告があり、若干の質疑応答を経て全て承認されました。

 ここで議長が交代し、大川議長のもと、「活動方針、予算、役員の提案」が松浦秀人事務局次長により提案されました。質疑応答の中で、「脱原発の機運を盛り上げるようなグッズの販売を事務局で考えてもらえないか」との声があり、事務局で相談することになりました。また会計担当から「新事務所への移転に伴い、電気は新電力の大一ガスと契約した」との補足報告もありました。このあと、すべての議案が採択されました。新年度役員の須藤昭男事務局長と3人の事務局次長(松浦・和田・越智勇二)が壇上にあがり、須藤事務局長が代表で決意表明。議長退任を経て、最後に越智事務局次長が閉会の挨拶をし、無事に定期総会が終了しました。

大川耕三議長と来島頼子議長
活動方針などを提案する松浦秀人事務局次長
挨拶をする須藤昭男事務局長3人の事務局次長(左から松浦秀人、和田宰、越智勇二)

 当日配布の議案と記念講演会資料のPDF 第11回定期総会議案と資料(全32ページ)

「伊方原発をとめる歌」ができました!

 総会終了後に、幹事の松尾京子さん、立田卓也さんの二人が前に出て、須藤事務局長作詞による「伊方原発をとめる歌」が初披露されました。メロディーは、奇しくも「みかんの花咲く丘」がピッタリです。瀬戸内海の美しい自然を歌ったこの歌へのオマージュにもなっています。

伊方原発をとめる歌  作詞 須藤昭男

 Ⅰ 蜜柑の香り 瀬戸(うみ)の幸

  文化の香る 遍路道

  集い憩うは 道後の湯 

  原発いらぬ わが故郷(さと)に 

Ⅱ 気高く聳ゆ 石鎚の 

  恵み四国を 潤して

  澄みきる空と 清流に 

  育む子等の夢高し

Ⅲ 福島事故を忘れない 

  ひと手におえぬ 事故の処理

  この子等のため 世界(よ)のために 

  今立ち上がり止めましょう       *「みかんの花咲く丘」のメロディーで